眼科を選択した理由

子どもの頃から細かい作業が好きであったため、その特技を活かした分野に進みたいと思っていました。初期研修1年目に最初にローテートした診療科が眼科でした。白内障手術を受けた後に「目の前が明るくなった、よく見えるようになってうれしい。」と喜ばれる患者さんと接するうちに、自分も眼科医になって人の役に立ちたいと思うようになりました。

岡大眼科の魅力

手術教育がしっかりしていると思います。毎週1回は豚眼による白内障手術の練習ができ、指導医から丁寧な指導を受けています。指導医のもとで部分執刀を行っていき、手技が安定したら徐々に任される執刀範囲が増えていきます。眼科での手術は基本的に局所麻酔下で行われるため、術中に直接指導医からアドバイスをもらうことが難しいのですが、術後に録画された手術の映像を見返し指導を受けています。

眼科というと、コンタクトレンズや白内障、ドライアイなどの軽症例を扱っているイメージを持たれる方も多いと思います。しかし大学病院では、網膜剥離など緊急に手術を要する症例の紹介が多く、病棟や外来業務で多忙な日々を送っています。

外来にはたくさんの網膜疾患の患者さんが来院され、蛍光眼底造影検査を担当することが多いです。最初のうちは診察医の指示通りに撮影することで精一杯でしたが、たくさんの検査を行ううちにわずかな異常所見にも気付けるようになってきました。網膜疾患以外にも、緑内障、斜視の患者さんも多いです。特に斜視手術を行う施設は近県でも少ないため、手術を含めた斜視の診療を学ぶことができるのは貴重な経験だと思っています。

ワークライフバランス

月曜から金曜の日中は、病棟・外来・手術室を駆け回るような忙しさではありますが、土日などの休日は、当直などの当番以外はゆっくりと休むことができます。そのメリハリのある働き方が眼科の魅力でもあると私は思います。私は高校・大学ではオーケストラ部に所属し、趣味でもバイオリンを続けてきましたが、眼科入局後も趣味として継続できています。